2017年4月26日(水)から5月8日(月)まで、「第 35 回上野の森美術館⼤賞展」が上野の森美術館にて開催されます。
「上野の森美術館絵画⼤賞」は、技法の違いや既成の概念にとらわれることなく、次世代の絵画を担う才能を顕彰助成することを⽬的に毎年開催されています。第35回⽬の節⽬となる今回は、応募総数 919点(658⼈)、画材や描法も幅広く個性豊かな⼒のある作品が全国から多数集まりました。
浅野 均、遠藤彰子、北田克己、菅原健彦、中山忠彦、福田美蘭、水野政一ら審査員各氏により、全作品が2月27日(月)、28日(火)の2日間にわたり選考されました。結果、今年の入選作品は143点(143名)となり、その中から満場一致で絵画大賞に千葉美香さんが決定しました。そのほか、評価の高かった作品 4点に、優秀賞(柿沼宏樹さん、桜井まど香さん、藤井由隆さん、牧野晏長さん)がそれぞれ決定しました。
満場⼀致で⼤賞に決定した千葉美⾹さんの《神秘》は、「⾊彩の透明感が美しく、⼈体と⽔との接点が微妙に表現され、また、⽔⾯に射し込む光が乱反射することによって⽣み出される効果を、抽象性として画⾯に上⼿く利⽤している」として⾼評価を受けました。丹念に描写された⽔⾯には注⽬していただきたいところです。
その他、擬⼈化された動物表現で⾒せる躍動感のある桜井まど⾹さんの《知れや語れや》、緻密に書き込まれた画⾯細部のあちらこちらで繰り広げられるドラマが、怪獣やメカニックな兵器が持つ雰囲気も借りて独⾃の世界観を作り上げることに成功した柿沼宏樹さんの《アヌンナキ》など、表現豊かな作品が多いのも今年の特徴といえます。
審査員による作品講評会
会期中に審査員による作品講評会が開催されます。
4⽉28⽇(金) 14:00〜15:00 浅野均氏
4⽉29⽇(土祝) 14:00〜15:00 遠藤彰⼦氏
5⽉ 7⽇(日) 15:30〜16:00 北⽥克⼰氏
審査委員
浅野 均(京都市立芸術大学教授、創画会会員)
遠藤彰子(武蔵野美術大学教授、二紀会理事、女流画家協会委員)
北田克己(愛知県立芸術大学教授、日本美術院同人)
菅原健彦(京都造形芸術大学教授)
中山忠彦(日本芸術院会員、日展顧問、白日会会員)
福田美蘭(画家)
水野政一(上野の森美術館館長)
※敬称略
【開催概要】
展覧会名 | 第 35 回上野の森美術館⼤賞展 |
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会 期 | 2017年4月26日(水) ~ 5月8日(月) ※4月27日(木)休館 |
開館時間 | 午前10時~午後5時(⼊場は閉館 30分前まで) |
入場料 | 一般 600円 大学生 400円 高校生以下 無料
※障がい者とその付き添いの⽅1名は無料、⼊館の際に障がい者⼿帳などをご呈⽰ください。 |
会 場 | 上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2 |
主 催 | 日本美術協会 上野の森美術館 彫刻の森美術館/フジサンケイグループ |
お問合せ | 03-3833-4191(上野の森美術館) |