モザンビーク共和国は、南部アフリカに位置する、インド洋に面した人口2500万人ほどの国です。モザンビークでは、1975年の独立以来1992年まで続いた内戦のために外国から大量の武器が供給され、戦争終結後も住民のもとに残されました。1995年、この武器を農具や自転車と交換し、武装解除を進める「銃を鍬に」というプロジェクトが開始されます。人々の手元にあった武器は、鍬や犂、自転車、ミシンなどの生活用具と交換されて平和な生活の助けとなり、一方回収された武器は細断され、アーティストの手によって作品に生まれ変わることになりました。
今、破壊の道具はモザンビークの人々のメッセージを伝える作品となって、モザンビーク国内のみならず、大英博物館をはじめとする多くの海外の美術館・博物館に収蔵され、平和への切なる願いを発信しています。
本展では、国立民族学博物館が収集した作品と、「銃を鍬に」のプロジェクトを支援してきたNPO法人えひめグローバルネットワークが所蔵する作品を展示し、アートに結実した平和構築の営みを紹介します。
会期: 2015年10月17日(土) – 11月23日(月・祝)
午前10時 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日 ※ただし、11月23日(月)は開館
会場: 東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3
観覧料: 無料
主催: 東京藝術大学、人間文化研究機構・国立民族学博物館
特別協力: 特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク
協力: 人間文化研究機構・総合地球環境学研究所
問い合わせ: ハローダイヤル03-5777-8600