VOCA展実行委員会および公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館は、このほど『VOCA展2020』(The Vision of Contemporary Art/特別協賛:第一生命保険株式会社)各賞の選考会を実施。
出品作家33人(組)による作品の中から、グランプリとなるVOCA賞に、東京都在住(静岡県出身)・Nerhol(田中義久・飯田竜太)さんの《Remove》が決まった他、下記の通り各賞を選出しました。
VOCA賞《Remove》は、「何重にも積層された写真を、荒く、うねるように切り刻むことで、彫刻的とも言える物質感を獲得しつつ、イメージを再び写真的な質に近づけるという両義性を孕む」(家村選考委員評)などと高く評価され、今回の受賞に至りました。
■VOCA賞
Nerhol
(田中義久/たなか よしひさ)
(飯田竜太/いいだ りゅうた)
■VOCA奨励賞
菅 実花(かん みか)
李 晶玉(り じょんおく)
■VOCA 佳作賞
黒宮 菜菜(くろみや なな)
宮本 華子(みやもと はなこ)
◇ 選考委員(上記各 賞については、以下の選考委員により選考)
小勝 禮子 (選考委員長 美術史・美術批評)
光田 由里 DIC 川村 記念 美術館学芸部マネジャー
柳沢 秀行 大原美術館学芸課長
水沢 勉 神奈川県立近代美術館館長
■大原美術館賞 ※同美術館独自の選考を経て決定。
浅野 友理子(あさの ゆりこ)
今開催で 2 7 回 目となる 「 VOCA 展」は、 平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に 1994 年より毎年開催している美術展です 。
今回の『 VOCA 展 2020 』を含み、これまでに 延べ 921人 (組)の作家が出展し、ここから大きな躍進を遂げる作家を多く輩出しています。
日頃から親身で公平な立場で作家たちと接触している全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれ 40歳以下の若い作家 1 名を推薦していただき、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼しています。
こうしたシステムのため、東京だけでなく全国で活躍する作家たちにスポットがあてることが同美術展の特徴の 1 つです。
なお、これらの作品を一堂に展示する『VOCA 展 2020 』は、 2020年3月1 2 日(木)から 3月30 日(月)までの19日間[開館時間:10:00~18:00 /会期中無休]、上野の森美術館(東京都台東区)にて開催します。
*受賞作品、出品作家等の詳細情報については、追ってお知らせする予定です。