野田 哲也 「日記 1978 年12月6日」和紙に木版、シルクスクリーン、和紙 1978年 59.8×84.0cm 上野の森美術館
[特集展示] 野田哲也 版画 <日記> シリーズ 2020年8月12日(水)―8月30日(日)
後期展示:梱包されているもの、守られているもの、内からみる外の世界をテーマに展示
現在、開催中の「上野の森美術館所蔵作品展 なんでもない日ばんざい!」の会場では、所蔵作品の中から、日本を代表する版画家の一人である野田哲也のコーナーを設け、〈日記〉シリーズを【特集展示】しています。
先日、展示替えが行われ、8/12(水) より後期展示を開始しています。
身のまわりの風景や家族を題材にした〈日記〉シリーズは、1968 年から現在まで続く野田のライフワークで、上野の森美術館では1970 年から1981年の作品を100点あまり所蔵しています。
今回はこの中から40 点を前後期に分けて展示。
自身が撮った写真をもとにシルクスクリーンや木版を組み合わせて制作した作品には、家族の肖像、ソファ、野菜や果物、紙袋、車窓からの眺めなど日々の生活や出来事を想像させるものが淡々と綴られます。
作家自身の日常生活という、きわめて私的な主題に徹しながら、それをみつめる客観的で透明なまなざしが感じられ、だれもが共有できる普遍性を持っていると言えます。
これらの作品を、むき出しのもの、無防備なものを<前期のテーマ>に、
梱包されているもの、守られているもの、うちからみる外の世界(車窓からの眺め)を<後期のテーマ>にして展示しています。
〈後期展示〉 後期:8 月12 日(水) ~ 8 月30 日(日)
タイトル:上野の森美術館所蔵作品展 なんでもない日ばんざい!
会 場:上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
会 期:2020年7月23日(水・祝)―8月30日(日)
時 間:午前10 時─午後5 時(入場は閉館30 分前まで)
主 催:日本美術協会 上野の森美術館、フジテレビジョン
後 援:フジサンケイグループ
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