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3/11~4/23 森万里子 Cycloid / サイクロイドMariko Mori “Cycloid”

最先鋭の日本のアーティストを世界に向けて発信すると 同時に、海外の優れた作家を積極的に紹介する現代美術ギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」( 東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡 代表:白石正美)では、3月11日(金)から4月23日(土)まで、 森万里子による個展「Cycloid / サイクロイド」が開催中です。

森万里子は、ヴェネチア・ビエンナーレの優秀賞を受賞するなど、 90 年代から国際的に注目され続けてきたアーティストです。彼女は、世界各国の美術館で個展を多数開催、作品も数々の公的な場所にコレクションされています。



今回の個展「Cycloid / サイクロイド」は、展覧会タイトルにもなっている最新のシリーズ作品 “Cycloid” を中心とした展示となります。サイクロイドとは、円が一定の規則のもとで回転するときに描く軌跡の総称。複雑かつ繊細な造形が絡みあうように広がっていくアルミニウム製の彫刻作品は、パールのように輝く塗料で覆われ、永遠の回転を感じさせる躍動感にあふれています。

その他、エキピロティック宇宙論、ブレーン宇宙論の解釈に基づく、メビウスの輪のような形状を持つ彫刻や。彼女自身が沖縄の海を見ながら描いたドローイングがベースとなったフォトペインティングなども展示。常に探求し続けるアーティスト、森万里子の現在の活動を紹介する展覧会となりました。

「生命は死をもって終わるわけではなく、すべてが生まれ変わり続けている」
森万里子INTERVIEW

- 今回のテーマである「Cycloid / サイクロイド」について
「私は90年代に仏教思想をテーマとした作品を手がけてきました。その後、新石器時代について学び、さらに宇宙物理の素粒子のリサーチなど、研究者から最新の宇宙理論について教えてもらったりしていくうちに、森羅万象がひとつの輪のなかで循環しているという思考にたどり着きました。それぞれ『輪廻転生』『再生』『循環型宇宙』などといった言葉で表現されますが、生命は死をもって終わるわけではなく、すべてが生まれ変わり続けているという考え方です。『サイクロイド』で表現したかったのは、このメビウスの輪のような循環であり、そこにおけるエネルギーの流動感です。それらを言語で説明することはできませんし、目に見えるものでもありません。だからこそ私は、それを作品というカタチにすることで多くの人に伝え、共有したいと考えたのです」

- 最新のテクノロジーを用いた作品づくり
「アートは、その時代の思いをこめたタイムカプセルだと思っています。アートを見ることで私たちは、数百年、数千年、あるいは数十万年前のホモ・サピエンスの時代の人々の思いに触れることができます。私が最新のテクノロジーを作品に用いるのは、それによって時代を伝えることができるだけでなく、テクノロジーが新しい可能性を開いてくれるからです。3Dプリンターの登場によって、アートの自由度はより高まりました。これまで手では制作することができなかったフォルムを創作できるようになったことで、より新しい表現が可能になり、そこから想像力も広がっていきます」

- 作品の受け取り方は見る方の自由
「私にとって作品をつくることは、喜びです。本展覧会を通してアートの自由で限界がない世界に触れていただければと思っています。アートは、人間の心を豊かにしてくれるものです。決して難しいものではありませんし、見方に正解があるわけではありません。作品をどのように受け取るかは、見る方の自由です。でもそこから何かを感じ、心の会話のようなコミュニケーションが生まれたら嬉しいと思います」

 

■森万里子「サイクロイド」
会     期:2016年3月11日(金)- 4月23日(土)
会     場:スカイザバスハウス
〒110-0001 東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
開廊時間:12:00 – 18:00
日・月・祝日 休廊 ※展示替えの間は休廊
http://www.scaithebathhouse.com/

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