独立行政法人国立科学博物館では、毎年、植物への理解を図る学習支援活動事業の一つとして、植物画コンクールを実施しております。
令和元年度は、第 37 回を迎え、全国から 1,037 点の応募があり、このたび審査の結果、 文部科学大臣賞3点を含む83点の受賞作品を決定しました。
入選作品展を筑波実験植物園にて2021年 2 月13 日(土)~2月 28日(日)まで、 上野本館にて2021 年 6 月下旬~7 月中旬頃に、附属自然教育園にて2021年 9 月中旬~10月中旬頃に行う予定です。
主催:独立行政法人 国立科学博物館(館長 林 良博)
後援:全国科学博物館協議会
趣旨:植物画を描くことによって、植物のすがたを正しく観察し、植物をより深く理解するとともに、植物に対する愛情を深め、人と植物のつながりにも高い関心を持っていただくことを目的とする。
募集部門:「小学生の部」 「中学生・高校生の部」 「一般の部」の3部門
作品規格:
一人1点、未発表のオリジナル作品、用紙のサイズはB4判、または八ツ切、厚さ5ミリ以内、画材は自由。
受付期間:2020年9月1日(火)~2020年10月31日(土)
応募総数:小学生の部493点、中学生・高校生の部383点、一般の部161点(合計1,037点)
審査:
審査員が、植物学・美術・教育の立場から、観察の注意深さ、表現の正確さ、芸術的な美しさなどを基準として、2020年11月24日(火)に国立科学博物館総合研究棟会議室において審査を行った。
審査員:
西野範夫 元上越教育教育大学学校教育学部教授
石川美枝子 植物画家
邑田仁 東京大学大学院理学系研究科特任教授
遠藤一支 土浦市立土浦第二中学校教諭
岩科司 国立科学博物館名誉研究員
樋口正信 国立科学博物館筑波実験植物園長
小学生の部:
これまでは学校で育てた植物の観察記録的な作品があったが、そのような作品がかなり減少したのは新型コロナウイルス感染拡大の影響があるのではないか。しかしこのような状況のなか、よく観察し、描いてくれたものだと感心する。近年の傾向として、大胆、元気のある作品が少なくなっているが、作品の多様性、個性は保たれている。子どもたちが今後も継続して植物画を描いてくれたらいいと願っている。
中学生・高校生の部:
応募数は減少したが、作品の質は保たれている。植物の魅力を素直に感じられる子どもたちが描いて応募してくれたのだろうと推測される。小学生同様、コロナ禍の中、よく描いてくれた。
一般の部:
一般の部は技術が高く、選出に毎回苦労するが、今回はそれが顕著だった。レベルが高く、よく描きこまれた作品が多かった。これまでは高齢の方の応募が多かったが、今回は比較的若手の方々の作品もあり、題材の多様性が上がっていた。また、作者その人が感じられる、描いている姿が浮かぶ作品が多かった。
特別奨励賞(学校表彰):北海道教育大学附属釧路中学校
各部門の佳作、準佳作の入選者は、プレスリリースのファイルデータをダウンロードの上、ご覧ください。
国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市天久保 4-1-1 )
開催日時:2021年2月13 日(土)~2月28日(日)
ウェブサイト:http://www.tbg.kahaku.go.jp/
国立科学博物館 地球館 1階オープンスペース (東京都台東区上野公園7-20)
開催日時:2021年6月下旬~7月中旬頃予定
ウェブサイト:https://www.kahaku.go.jp/
国立科学博物館附属自然教育園(東京都港区白金台5-21-5 )
開催日時:2021年9月中旬~10月中旬頃予定
ウェブサイト:http://www.ins.kahaku.go.jp/
作品展に関する情報は、各施設のウェブサイトで公開予定です。