1530年頃、油彩/板(菩提樹) ウィーン美術史美術館 ⓒKHM-Museumsverband.
2016年10月15日(土)から2017年1月15日(日)まで、国立西洋美術館にて「クラーナハ展―500年後の誘惑」が開催されます。
ルカス・クラーナハ(父、1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。けれども、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。
日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2016-17年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感する、またとない場になるはずです。この機会にぜひご覧ください。
この他、講演会、スライドトークも予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。
ルカス・クラーナハ(父) 《不釣合いなカップル》 1530-1540年頃、油彩/板(ブナ)、ウィーン美術史美術館 ⓒKHM-Museumsverband. |
ルカス・クラーナハ(父) 《マルティン・ルターの肖像》 1525年、油彩/板、ブリストル市立美術館 ⓒBristol Museums, Galleries & Archives |
【開催概要】
展覧会名: |
クラーナハ展―500年後の誘惑 |
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会 期: |
2016年10月15日(土)~ 2017年1月15日(日) |
会 場: |
国立西洋美術館(上野公園) |
開館時間: |
午前9時30分~午後5時30分 毎週金曜日:午前9時30分~午後8時 ※入館は閉館の30分前まで |
休館日: |
月曜日(ただし、2017年1月2日(月)は開館)、 2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日) |
主 催: |
国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館、TBS、朝日新聞社 |
後 援: |
外務省、オーストリア大使館、BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE |
特別協賛: |
大和ハウス工業 |
協 賛: |
大日本印刷 |
協 力: |
オーストリア航空、ルフトハンザカーゴ AG、 ルフトハンザ ドイツ航空、アリタリア-イタリア航空、 日本航空、日本通運、西洋美術振興財団 |
観覧料金: |
当日:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円 前売/団体:一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円 ※上記前売券は2016年7月15日(金)~10月14日(金)まで販売。 ただし、国立西洋美術館では2016年10月13日(木)まで販売。 前売券の販売場所はこちらでご確認ください。 ※2016年10月15日(土)からは当日券販売。 ※団体料金は20名以上。 ※中学生以下は無料。 ※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。 |
お問合せ: |
03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
展覧会特設 サイト: |
http://www.tbs.co.jp/vienna2016/ |