2016年12月23日(金・祝)から2017年2月12日(日)まで、企画展「小笠原国立公園」が国立科学博物館にて開催されます。
昭和6年(1931年)に制定された国立公園法に基づいて昭和9年(1934年)3月16日に瀬戸内海、雲仙、霧島の3箇所が日本初の国立公園に指定されました。それより80年が過ぎ、平成32年(2020年)のオリンピック・パラリンピック東京大会の開催にあわせ、日本が世界に誇る自然についてアピールするため、国立科学博物館と環境省が連携して「国立公園展(仮称)」の開催準備をしています。
そこでは、国立科学博物館、生物多様性センター(環境省 自然環境局)などが所蔵する自然史標本を中心に用いた展示により、日本の素晴らしい風景の保護と適正な利用の増進のために整えられてきた33箇所の国立公園についての情報を発信する予定です。
今回は、その試行の一環として、小笠原国立公園に的を絞った企画展を開催いたします。小笠原国立公園は、日本列島から約 1,000㎞ 南に位置する亜熱帯の島々で構成されています。これらの島々は大陸と陸続きになったことがない「海洋島」であり、独自の進化を遂げた動植物や生態系が広がっていることから、平成23年(2011年)、世界自然遺産に登録され、5周年を迎えました。景観では、亜熱帯性の海洋島ならではの島しょ景観、枕状溶岩などの独特の海岸地形、国内では数少ない沈水カルスト地形などを望むことができます。
また、海域ではザトウクジラやイルカに代表される海棲ほ乳類、アオウミガメ、サンゴ礁や熱帯魚などの生物が多彩な海中景観を構成しています。
国立科学博物館の種々のプロジェクト研究等により収集した標本コレクションから、小笠原国立公園を代表する動物・植物・地学の各分野の自然史標本類を展示して、その特徴を紹介します。この機会にぜひご覧ください。
ムニンツツジ 画像提供:国立科学博物館
ソライロタケ 画像提供:国立科学博物館
オガサワラタマムシ 画像提供:国立科学博物館
黄鉄鉱 画像提供:国立科学博物館
【開催概要】
企画展名称 | 小笠原国立公園 |
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開催場所 | 国立科学博物館 日本館地下1階 多目的室
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20 |
開催期間 | 2016年12月23日(金・祝)~2017年2月12日(日) |
開館時間 | 午前9時~午後5時(金・土曜日は午後8時まで) ※入館は各閉館時刻の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日、12月28日(水)〜1月1日(日)、1月10日(火) ※ただし、12月26日(月)、1月2日(月)、1月9日(月)は開館。 |
入館料 | 一般・大学生 620円(310円)、高校生以下・65歳以上 無料 ※( )内は20名様以上の団体料金 |
主 催 | 国立科学博物館、環境省 |
お問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |