- 【TOKYO数寄フェス2017のみどころ】
上野公園が持つ別の貌が、アートによって照らされます
誰もが一度は訪れたことがある、公園。アーティストたちが、そんな日常的な空間の可能性を拡張し、新たな体験と記憶の場へと、訪れた人を誘います。噴水広場やボート池など、見慣れた風景が作品の舞台となり、その地の歴史や環境などと呼応したダイナミックな作品を鑑賞、体験することができます。
アートが谷中地域に飛び出して、国際的な展開へ
今回は、谷中地区でも作品展示やイベントを開催します。古民家を会場に、フランスと日本の美大生がコラボレーションした作品を鑑賞したり、昔ながらの街並を愛でながら、街のみなさんとふれあう散策をお楽しみ下さい。
日本を深く知り、上野の魅力を気軽に体験できるイベントを多数開催
会期中はレクチャー、ワークショップ、コンサート、お茶体験など、上野にまつわるさまざまなイベントにご参加頂けます。また、上野の文化施設が連携し、託児サービスやベビーカーのツアー、手話通訳などを実施。幅広い方々に上野の魅力を楽しんで頂けます。
- 企画概要
【オープニングイベント】 11月10日(金)
オープニングイベントとして、公園内でのセレモニーやトークイベントの開催、プレスツアーを予定しております。
1.オープニングセレモニー
・時間(予定) :15:30~16:00
・場所 :上野公園 噴水前広場
・登壇者(予定) :上野「文化の杜」新構想実行委員会 会長・北郷悟、ディレクター・住友文彦、
〈参加アーティスト〉大巻伸嗣、鈴木太朗、橋本和幸、小沢剛
・申込方法 :申込不要 ※自由にご覧いただけます。
2.トークイベント
●上野公園スタディーズ01「茶の本を持って、上野に出かけよう」
・時間 :17:00~19:00
・場所 :東京都美術館 講堂
・登壇者(予定) :住友文彦、小沢剛、港千尋
●「上野造船所トーク 船の物語をつむぐ」
・時間 :20:00~21:30
・場所 :東京文化会館 大会議室
・登壇者(予定) :日比野克彦、海部陽介、石川仁、住友文彦
※トークイベントは事前申込制となります。公式ウェブサイトからお申し込みください。
- アート・インスタレーション
「プラネテス -私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなった-」 / 大巻伸嗣
上野公園ができる以前、この場所一帯には寛永寺の仏閣が建ち並んでいました。災害や戦争を経て、明治初期に公園となりました。本作品では、寛永寺の山門「文殊楼(もんじゅろう)」をモチーフに、かつてそこに存在したものや時間、空間、記憶の連鎖を体感させる大型インスタレーションを展開します。
・日時 :11/10(金)~11/19(日)
・場所 :上野公園 噴水前広場
・申込方法:申込不要 ※自由にご覧いただけます。
「ミナモミラー」 / 鈴木太朗・ 空間演出研究所
不忍池をキャンバスにたとえ、光を不忍池に投影します。風の流れによって時間とともに変化する、水面にたゆたう反射光を楽しむ作品です。不忍池のボート池全周、池に浮遊するオブジェをLEDライトの淡く柔らかい光が囲みます。現実の世界と水面に映し出された世界の結界をなくしひとつにします。
・日時 :11/17(金)~11/19(日) 日没後
・場所 :不忍池(ボート池)
・申込方法:申込不要 ※自由にご覧いただけます。
「ティーテイスターフォレスト」 / 橋本和幸 with ITO EN ティーテイスター
「素敵な景色を眺めながらお茶をいただく」、そんな夢をかなえるため、橋本が最近取り組んでいる移動式住居と茶室が様々な場所に趣きます。橋本とコラボをした空間で伊藤園のお茶のスペシャリスト「ティーテイスター」たちがお茶を振舞い、お茶の楽しみ方や日本茶の魅力を紹介します。暮らしや住まいのあり方や豊かさについて見つめ直すきっかけを提供します。
・日時 :11/10(金)~11/19(日)
・場所 :上野公園 噴水前広場
・申込方法:申込不要 ※自由にご覧いただけます。
- イベント
上野公園スタディーズ01「茶の本を持って、上野に出かけよう」
上野公園の歴史や文化、自然を学びながら、その魅力を発信していく「上野公園スタディーズ」のレクチャーシリーズ。キックオフとなる今回は、住友文彦(TOKYO数寄フェス2017ディレクター)、小沢剛(アーティスト/谷中アートプロジェクト監修)をゲストに迎え、「茶の本」を片手に、ディレクター、アーティストから見た上野公園の魅力と、アーティストにとってのリサーチと異文化共同の可能性について語り合います。
・進行:港千尋(NPO法人 Art Bridge Institute)
・日時 :11/10(金)17:00~19:00
・場所 :東京都美術館 講堂
・定員 :200名
港千尋(みなと ちひろ)
写真家、著述家。1960年生まれ。
記憶、イメージ、群衆などをテーマに、映像人類学をはじめ幅広い活動を行う。著作『記憶—創造と想起の力』でサントリー学芸賞、写真展「市民の色」で伊奈信男賞。
国内外の国際芸術祭でキュレーターや芸術監督を務める。
小沢 剛(おざわ つよし)
アーティスト。1965年生まれ。
代表作は、女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真シリーズ《ベジタブル・ウェポン》(2001〜)、歴史上の人物を題材に事実と虚構を重ね合わせ、物語を構築する《帰って来た》シリーズ(2013〜)など。
企画:特定非営利活動法人Art Bridge Institute
- コンサート
「こぱんだウインズ」 門前コンサート
こぱんだウインズが上野公園 噴水前広場の大巻伸嗣作品前にて、金管六重奏の演奏をお届します。
・日時 :11/19(日)14:00~14:30/16:00~16:30
・場所 :上野公園 噴水前広場
・申込方法:申込不要 ※自由にご覧いただけます。
こぱんだウインズ(金管六重奏)
吹奏楽へのアツイ思いを原動力に2011年に東京藝術大学の学生を中心に結成された「ぱんだウインドオーケストラ」メンバーによる小編成アンサンブル。楽団名は時を同じくして上野にやってきた二頭の“パンダ”にちなんでいる。
藝大生による邦楽ミュージアムコンサート
東京藝術大学邦楽科の学生たちが、水をテーマに演奏会を開催致します。
・日時 :11/17(金)19:00~20:00
・場所 :東京国立博物館 法隆寺宝物館
・定員:70名程度
・申込方法:申込不要
・参加費:無料(但し東京国立博物館の入館料が必要)
東京藝術大学音楽学部邦楽科では、伝統を継承すべく古典音楽の演奏を主に学び、箏曲生田流専攻、尺八専攻では、作曲科や洋楽専攻とも積極的に交流し、新たな音楽の可能性も模索している。今回演奏する3年生は、これまでに台東区の「木曜コンサート」「フレッシュコンサート」や藝祭など多数の演奏実績がある。
(注:今回のコンサートは箏・尺八5人の演奏者が出演します。)
- 『TOKYO数寄フェス2017』開催概要
名称 :TOKYO数寄フェス2017
期間 :2017(平成29)年11月10日(金)~ 11月19日(日) 10日間
実施場所 :上野恩賜公園(不忍池一帯、噴水前広場 ほか)、東京国立博物館、
東京都美術館、東京文化会館、谷中地域 ほか
参加アーティスト:大巻伸嗣、日比野克彦、海部陽介、石川仁、鈴木太朗、橋本和幸、東京藝術大学、
パリ国立高等美術学校、小沢剛、照明探偵団、こぱんだウインズ ほか(順不同)
ディレクター :住友文彦(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授・アーツ前橋館長)
主催 :上野「文化の杜」新構想実行委員会
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援 :東京都東部公園緑地事務所
協賛 :株式会社伊藤園、株式会社ぐるなび、株式会社NKB、公益財団法人日本交通文化協会、
株式会社精養軒
*平成29年度 文化庁文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
*平成29年度 台東区 上野「文化の杜」新構想事業
公式ウェブサイト :http://sukifes.tokyo/
公式Facebook :https://www.facebook.com/sukifes.tokyo/
上野「文化の杜」 新構想実行委員会 (2017/10/12現在)
〈文化施設・文教施設〉
東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館、
東京文化会館、恩賜上野動物園、上野の森美術館、東京藝術大学
〈行政〉台東区
〈民間企業 等〉上野観光連盟、東日本旅客鉄道株式会社
〈オブザーバー〉文化庁、東京都