【東京国立博物館 表慶館】「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」開催決定!

東京国立博物館(東京・上野公園)では、2018年1月23日(火)から3月18日(日)まで、「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」を表慶館にて開催します。

古代より交易路が張り巡らされ、人々と諸文明が行き交ったアラビア半島。
本展では、その躍動的な歴史と文化を示すサウジアラビア王国の至宝が日本で初めて公開されます。

100万年以上前にさかのぼるアジア最初の石器、5000年前に砂漠に立てられた人形石柱、ヘレニズム時代やローマ時代に賑わった古代都市からの出土品、イスラームの聖地マッカ(メッカ)のカァバ神殿で 17 世紀に使われた扉、サウジアラビア初代国王の遺品(20 世紀)など、約400点の貴重な文化財をとおして、アラビア半島の知られざる歴史をお楽しみください。
 
展覧会の構成
■第 1 章「人類、アジアへの道」
■第 2 章「文明に出会う道」
■第 3 章「香料の道」
■第 4 章「巡礼の道」
■第 5 章「王国への道」
 
開催概要

会 期 2018年1月23日(火)~3月18日(日)
休館日 毎週月曜日
※ただし、2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館。
会 場 東京国立博物館 表慶館(東京・上野公園)
主 催 東京国立博物館、サウジアラビア王国サウジ遺跡観光庁、NHK、 朝日新聞社
協 賛 サウジアラムコ
開館時間 午前 9 時 30 分~午後 5 時
※金曜・土曜は午後 9 時まで。
※いずれも入館は閉館の 30 分前まで。
観 覧 料 一般/620 円(520 円)、大学生/410 円(310 円)
※( )内は 20 名以上の団体券料金です。
※総合文化展(平常展)もご覧いただけます。
※特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」は別途観覧料が必要です。
※高校生以下および満 18 歳未満、満 70 歳以上の方は無料です。
(入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。)
※子ども(高校生以下および満 18 歳未満)と一緒に来館した入館者(子ども 1 名につき同伴者2 名まで)は 100 円割引。
問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
ウェブサイト http://www.tnm.jp/

サウジアラビア王国とは
サウジアラビアは、アラビア語で「サウード(家)によるアラブ(の王国)」という意味を持つ君主制の王国であり、マッカとマディーナというイスラームの 2 大聖地を擁する、イスラーム世界の中心的存在です。現在の首都リヤド周辺の領主であったサウード家が、アラビア半島の大部分を支配下に置き、王国を築きました。面積は約 215 万㎢(日本の約 5.7 倍)で、その約3分の1 を砂漠が占めています。

※参照:外務省ホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol129/index.html


 
展覧会の構成と主な展示物
本展は、「道」をひとつのキーワードとし、時代順にサウジアラビア王国の歴史を分かりやすく紹介します。
 
■第1章「人類、アジアへの道」
第 1 章ではアラビアの先史時代を紹介します。アジア最古級の石器を含む旧石器群は、アフリカで進化し、ユーラシア大陸への第一歩を踏み出した初期人類の足跡を示します。また本展は、新石器時代の新発見に注目。マカルで見つかった動物を模った石彫など、話題の出土物を紹介します。先史時代はアラビア半島を行き来する遊牧民が現れ、「アラビアの道」が生まれようとする時代。本展のメインビジュアルでもある「人形石柱」は、先史時代の人々の活動とユニークな文化を象徴しています。

「握斧」 100万年以上前、シュワイヒティーヤ出土 サウジアラビア国立博物館所蔵

「握斧」
100万年以上前、シュワイヒティーヤ出土
サウジアラビア国立博物館所蔵

「馬」 前6500年頃、マカル出土 サウジアラビア国立博物館所蔵

「馬」
前6500年頃、マカル出土
サウジアラビア国立博物館所蔵




※金沢大学の調査隊がサウジアラビア国内で実施中の発掘調査成果も1章で紹介される予定です。

 
■第2章「文明に出会う道」
第 2 章では、前 2500 年頃からメソポタミア文明とインダス文明をつなぐ海上交易で繁栄したアラビア湾(ペルシャ湾)沿岸地域の出土物を展示。メソポタミア美術の特徴をもつ石像や、精緻な文様が刻まれた石製容器は必見です。

 「祈る男」 前2900~前2600年頃、タールート島出土 サウジアラビア国立博物館所蔵

「祈る男」
前2900~前2600年頃、タールート島出土
サウジアラビア国立博物館所蔵


 
■第3章「香料の道」
第 3 章は前 1000 年以降に香料交易で賑わったオアシス都市の出土品で構成。文明世界の一部となったアラビア半島の歴史を伝えるバビロニア王の石碑、交易による富を背景に王国を築いたリフヤーン人の巨像など、印象的な出土物が並びます。

ヘレニズム・ローマ時代(前 3~後 3 世紀頃)にも、アラビア半島は香料交易で繁栄しました。その様子は、カルヤト・アルファーウで発掘された様々な出土物から感じることができます。イエメンからもたらされた香炉、ヘレニズム世界で信仰を集めた神々の小像、地中海方面で製作されたガラス器などが、この都市が交易の中心的拠点であったことを物語ります。外来の様式を取り入れて、地元でつくられた等身大の青銅製人物像の頭部は情趣ある表情で、見る人をひきつけます。またこの章では、アラビア湾岸地域で発掘された墓から出土した黄金の「葬送用マスク」や装身具も展示します。これらの副葬品は、1~2 世紀に交易を背景に富を築いた人々の存在を示します。

「柱の台座あるいは祭壇」 前5~前4世紀、タイマー出土 サウジアラビア国立博物館所蔵

「柱の台座あるいは祭壇」
前5~前4世紀、タイマー出土
サウジアラビア国立博物館所蔵

「男性頭部」 前1~後2世紀、カルヤト・アルファーウ出土 キング・サウード大学博物館所蔵

「男性頭部」
前1~後2世紀、カルヤト・アルファーウ出土
キング・サウード大学博物館所蔵

 「葬送用マスク」 1世紀、テル・アッザーイル出土 サウジアラビア国立博物館所蔵

「葬送用マスク」
1世紀、テル・アッザーイル出土
サウジアラビア国立博物館所蔵



 
■第4章「巡礼の道」
7世紀前半以降、イスラーム教が各地に広まります。第4章は、マッカ、マディーナという2大聖地を擁するアラビア半島への巡礼がテーマです。展示では、巡礼路とともに発達した新たな交易ネットワークの拠点ラバザの出土品、美しい書体のアラビア文字が刻まれた墓石などから、当時のイスラーム教徒たちの新たな文化と信仰に迫ります。また、17 世紀に聖地マッカのカァバ神殿で実際に使われていた扉、16 世紀の美しいクルアーン(コーラン)写本など、貴重な作品からイスラーム美術の魅力を知ることができます。
「クルアーン(コーラン)」 16~17世紀 サウジアラビア国立博物館所蔵

「クルアーン(コーラン)」
16~17世紀
サウジアラビア国立博物館所蔵

「カァバ神殿の扉」 1635年~1636年 サウジアラビア国立博物館所蔵

「カァバ神殿の扉」
1635年~1636年
サウジアラビア国立博物館所蔵



 
■第5章「王国への道」
サウジアラビア王国は 18 世紀に誕生したサウード家による王国に端を発します。その歴史は平坦なものではなく、アラビア半島の支配をめぐってオスマン帝国やエジプト、周辺部族と争う苦難が続きました。第5章ではこの時期に使われていた日用品や武器など、イスラーム美術の装飾が施された工芸品を数多く展示します。また、サウジアラビア王国の初代国王となったアブドゥルアジーズ王の遺品の展示では、王に相応しい見事な設えの刀など、近現代のイスラーム工芸の真髄に触れることができます。
「アブドゥルアジーズ王の上衣」 20世紀 キング・アブドゥルアジーズ財団所蔵

「アブドゥルアジーズ王の上衣」
20世紀
キング・アブドゥルアジーズ財団所蔵


「アブドゥルアジーズ王の刀」 20世紀 キング・アブドゥルアジーズ財団所蔵

「アブドゥルアジーズ王の刀」
20世紀
キング・アブドゥルアジーズ財団所蔵




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