【東京藝術大学大学美術館】「東西美人画の名作《序の舞》への系譜」開催決定

上村松園《序の舞》重要文化財 昭和11年(1936) 東京藝術大学蔵

 
独自の美人画様式を確立し、女性としてはじめての文化勲章を受章した日本画家、上村松園(1875-1949)。松園の代表作であり、近代美人画の最高傑作である《序の舞》(重要文化財)の修理が完成し、2018年3月より、東京藝術大学大学美術館で開催される「東西美人画の名作 《序の舞》への系譜」にて、修理後はじめて一般公開されます。
 
《序の舞》とは、能楽の中でも上品な気分を漂わす格の高い舞のひとつです。本作は、松園にとって渾身の作品であり、今日では近代美人画の最高作品と評価されています。平成12年(2000)には国の重要文化財に指定されました。
 
しかしながら、制作から80年近く経過し、保存状態に問題が生じてきた本作は、近年では展示が控えられてきました。平成27年(2015)、これ以上の劣化を防ぐため、バンクオブアメリカ・メリルリンチ文化財保護プロジェクトの協力を得て本格修理が行われることとなりました。修理後は、作品保存の見地からこれまでの掛け軸装から額装へと表装変更が行われています。
 
装いも新たに、ますます美しくなった《序の舞》が堪能できる本展。さらに本展では、江戸時代の風俗画や浮世絵に近代美人画の源流を探りながら、《序の舞》に至る美人画の系譜をたどります。明治中期から昭和戦前期までの、東京と関西における美人画の展開を、松園をはじめ菱田春草、鏑木清方、菊池契月、北野恒富ら著名作家たちの名作を中心に俯瞰します。
 
江戸時代から昭和前期までの美人画の歴史をじっくりとご覧いただける本展に、是非ご期待ください。


《舞踊図》重要美術品 六面のうち一面 江戸時代(17世紀)サントリー美術館蔵(展示期間3/31~4/15)


《舞踊図》重要美術品 六面のうち一面 江戸時代(17世紀)サントリー美術館蔵(展示期間3/31~4/15)

上村松園《母子》重要文化財 昭和9年(1934)東京国立近代美術館蔵

上村松園《母子》重要文化財 昭和9年(1934)東京国立近代美術館蔵

菊池契月《散策》昭和9年(1934)京都市美術館蔵

菊池契月《散策》昭和9年(1934)京都市美術館蔵

上村松園《鼓の音》昭和15年(1940)松伯美術館蔵

上村松園《鼓の音》昭和15年(1940)松伯美術館蔵


展覧会概要

展覧会名 東西美人画の名作 《序の舞》への系譜
主  催 東京藝術大学、読売新聞社
会  期 2018年3月31日(土)~5月6日(日)
毎週月曜日休館(ただし、4月30日、5月1日は開館)
場  所 東京藝術大学大学美術館
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
公式サイト http://bijinga2018.jp
開館時間 午前10時~午後5時 入館は閉館の30分前まで
観覧料 当日一般1400円 / 高校・大学生900円(前売、団体100円引)
※中学生以下無料
※団体券は20名以上(団体観覧者20名につき1名の引率者は無料)
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料

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