東京国立博物館(東京・上野公園)では、2018年3月13日(火)から4月8日(日)まで、桜にちなんだ名品を展示し、さまざまなイベントも開催する春の恒例企画「博物館でお花見を」が実施されます。
展示室では名品に咲く桜、自慢の庭園では約10種類の桜が花を咲かせています。トーハクだけのお花見を楽しめる企画です。
・開催概要
イベント名 | 「博物館でお花見を」 |
期間 | 2018年3月13日(火)~4月8日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00 ※金・土曜日は21:00まで、4月1日(日)・8日(日)は18:00まで ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 3月19日(月) |
観覧料 | 一般620円(520円)/大学生410円(310円)
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本館桜めぐり
本館では、国宝「花下遊楽図屏風」など桜を描いた絵画や、桜をモチーフにした工芸品、サクラ材の仏像など、桜に関連した様々な作品を展示します。該当作品のキャプションには、桜マークを付けています。
■桜スタンプラリー
「博物館でお花見を」期間中、本館展示室の5つのポイントでスタンプを押してもらい、5つ揃ったらオリジナル缶バッジがプレゼントされます。
「博物館でお花見を」期間中毎日開催
※台紙の配布・バッジ引換え場所:
本館エントランス(引換えは10:00~閉館)
・主な展示作品
■国宝「花下遊楽図屏風(かかゆうらくずびょうぶ)」(部分)
本館2室(国宝室)で展示。
満開の桜の下、歌舞音曲の宴を楽しむ人々の姿が400年前のお花見の賑わいを今に伝えます。※右隻の中央部分は、関東大震災で失われてしまいました。
■重要文化財「厩図屏風(うまやずびょうぶ)」(部分)
本館3室で3月20日(火)から展示。
馬たちの繋がれた厩の庭先には満開の桜の花が。桜を見上げるかのような鶴の姿にも注目です。
本館7室で3月20日(火)から展示。
『伊勢物語』第八十二段「渚(なぎさ)の院(いん)」の一場面。狩りに出掛けた先で花見に興じる惟喬(これたか)親王らを描きます。
■「吉野山蒔絵棚(よしのやままきえたな)」
江戸時代・19世紀 本館8室で展示。
全面に桜花爛漫の山水を描き、平安時代からの桜の名所、吉野山を表現しています。
本館8室で3月20日(火)から展示。
桜が日本を代表する花であり、昔から人々に種々の感情を呼び起こさせたことを力強く述べています。
■「飛鳥山花見(あすかやまのはなみ)」
本館10室で3月20日(火)から展示。
飛鳥山は8代将軍吉宗ゆかりの桜の名所で、花見客で賑わいました。ちょっと飲み過ぎた美人の姿も。
■「振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様」
(ふりそで そめわけちりめんじしだれざくらきくたんざくもよう)
本館10室で展示。
枝垂桜が肩にかかる模様が優美な友禅染。模様を上下に分けるスタイルは江戸時代中期の流行です。
■「不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)」
本館11室で展示。
褐色のサクラ材は、香木であるビャクダンの代用材として仏像制作に用いられたようです。
■「色絵桜樹図透鉢(いろえおうじゅずすかしばち)」
本館13室で展示。
ぜひ真横からもご覧ください。透かし表現を通して、鉢に広がる満開の桜がより楽しめます!
■「嵐山春景(あらしやましゅんけい)」
本館18室で3月20日(火)から展示。
手前に桂川が流れ、山の斜面に満開の桜が描かれています。嵐山は、平安時代以来の桜の名所の一つです。
春の庭園開放
当館自慢の庭園を期間限定で開放します。2018年は昨年より長く実施します。展示室で桜の作品を見たあとは、庭園でゆったりとお花見をお楽しみいただけます。
※悪天候により中止の場合あり
期間:
3月13日(火)~5月20日(日) 10:00~16:00
(桜ライトアップ実施日は19:30まで)
■桜ライトアップ
3月30日(金)、3月31日(土)・4月6日(金)・4月7日(土)
■さくらカフェ
3月13日(火)~5月20日(日) 10:00~16:00
(桜ライトアップ実施日は18:00まで)
※ラストオーダーは閉店の15分前
※悪天候により中止の場合あり
桜イベント
※特記以外はすべて無料参加(ただし、当日の入館料が必要)、事前申込み不要
※事前申込み制のイベントについての詳細は当館ウェブサイトでご確認ください
・鑑賞ガイド
桜にちなんだ作品の見どころをダイジェストで紹介されます。
※いずれも本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
日時:3月23日(金)14:00~14:30
講師:小島有紀子(教育講座室アソシエイトフェロー)
■桜ギャラリートーク
※いずれも本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
「古典の香り『春』」
薫物を焚きながら、いにしえの春の香りについてお話します。
日時:3月30日(金)14:00~14:30
講師:田邊留美子(登録室アソシエイトフェロー)
「国宝『花下遊楽図屏風』を楽しむ」
今から400年前のお花見を描いた作品の魅力や見どころをご紹介します。
日時:4月4日(水)14:00~14:30
講師:大橋美織(絵画・彫刻室研究員)
・日本美術との出会い事前申込み制
「トーハク能『嵐山』」
本館9室「神と鬼の風姿」、本館14室「日本の仮面 能狂言面の神と鬼」に関連した企画です。当館研究員の解説を聞いた後、京都・嵐山の満開の桜に宿るという神々が舞う、春の能を楽しんでみませんか?
日時 | 3月30日(金)18:40~(開場18:10) ※60分程度 |
出演 | 本田光洋(金春流シテ方)ほか |
演目 | 嵐山(公演は後場のみ) |
定員 | 380名(当日受付を含む) |
会場 | 平成館大講堂 |
参加費 | 無料 (ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、当日の入館料が必要) |
申込方法 | 当館ウェブサイトのフォームでお申込みください。 |
申込締切 | 3月15日(木)必着 |
・桜セミナー
「桜咲く絵画の世界」
桜は、日本人に最も親しまれている花ではないでしょうか。桜の描かれた絵画を紹介し、その人気の秘密を考えます。
日時 | 4月7日(土)13:30~15:00 (13:00開場予定) |
講師 | 田沢裕賀(学芸研究部長) |
定員 | 380名(先着順) |
会場 | 平成館大講堂 |
・桜ワークショップ「春らんまん 桜ぬりえ」
本館で展示中の桜をモチーフにした作品のぬりえです。思い思いに色を付け、自分だけの春らしい作品がつくれます。展示室にある作品の春らしい色づかいにも注目!
日時 | 3月29日(木)~4月2日(月) 11:00~16:00 |
会場 | 本館2階ラウンジ |
※ぬりえシートがなくなり次第終了
・ボランティアによるアートスタジオ「桜の根付作り」事前申込み制
展示室で根付の展示を見学した後、粘土を加工して桜をテーマにオリジナルの根付を制作します。完成品はお持ち帰りいただけます。
日時 | 3月24日(土) 13:30~15:30 |
会場 | 本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース) |
対象 | 高校生以上 |
定員 | 20名程度(応募者多数の場合は抽選) |
参加費 | 無料 (ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要) |
申込締切 | 2月22日(木) 必着 |
※申込み方法の詳細は当館ウェブサイトをご覧ください
・ボランティアによる庭園茶室ツアー「草庵茶室に入ってみよう!」事前申し込み制
通常のガイドツアーでは入らない、六窓庵と転合庵の内部が案内されます。
日時 | 3月15日(木) 11:00~12:00 |
会場 | 六窓庵、転合庵 |
定員 | 16名(応募者多数の場合は抽選) |
参加費 | 無料(ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要) |
申込締切 | 2月15日(木)必着 |
※悪天候の場合は中止することがあります
※申込み方法の詳細は当館ウェブサイトをご覧ください
・ボランティアによる「応挙館 桜茶会」事前申込み制
庭園の応挙館でお茶会を体験できます。建物および円山応挙によって描かれた障壁画などについてもあわせてご紹介します。
日時 | (1)11:00~12:00 (2)13:00~14:00 (各回とも同じ内容) |
会場 | 応挙館 |
定員 | 各回15名(応募者多数の場合は抽選) |
参加費 | 500円 (ただし高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要) |
申込締切 | 2月22日(木)必着 |
※悪天候の場合は中止することがあります
※申込み方法の詳細は当館ウェブサイトをご覧ください
・ボランティアによるガイドツアー
桜にちなんだ作品や構内の見頃の桜など、さまざまなテーマで「トーハクの桜」をご案内します。
※日時・テーマは、当館ウェブサイトで随時更新されます。
・東博句会「花見で一句」
桜咲く庭園や桜をモチーフにした作品をテーマに一句詠んでみませんか? 構内4か所の投句ポストで俳句を募集。入選作品は『東京国立博物館ニュース8-9月号』、当館ウェブサイトにて発表。入選者には記念品が贈呈されます。
※「博物館でお花見を」期間中、毎日受付
・桜の街の音楽会
「東京・春・音楽祭」参加アーティストによる無料のミニコンサートです。
※各回20分程度
■3月29日(木)13:00~
出演:對馬哲男(ヴァイオリン)
会場:本館大階段
■4月2日(月)11:00~
出演:Vive!サクソフォーン・クヮルテット
会場:正門前(雨天時は本館前)
■4月2日(月)13:00~
出演:坂東真奈実(ヴァイオリン)&黒川美咲(チェロ)
会場:法隆寺宝物館エントランス