《若き洗礼者ヨハネ》 ミケランジェロ・ブオナローティ 1495-1496年
ウベダ、エル・サルバドル聖堂/ハエン(スペイン)、メディナセリ公爵家財団法人蔵 高さ130cm 大理石
Úbeda, Capilla del Salvador; Jaén(Spain), Fundacion Casa Ducal de Medinaceli / Su concessione del Ministero per i Beni e le Attività Culturali e del Turismo – Opificio delle Pietre Dure di Firenze
国立西洋美術館では、2018年6月19日(火)~9月24日(月・休)の期間、「ミケランジェロと理想の身体」が開催されます。
日本人にとってルネサンスは、展覧会の人気のテーマのひとつですが、往々にして女性を題材とした作品が中心となります。しかしルネサンス美術がよりどころとした古代彫刻の根幹をなしているのは、男性美でした。展覧会で男性をテーマとすることが稀なのは理由があります。それは、ルネサンスでもっとも徹底的に男性の身体を追求したのがミケランジェロであり、彼が美意識を体現するのは借用の困難な彫刻作品だからです。
その高いハードルを超えて、本展は実現に至りました。本展は、古代とルネサンスの美術をいくつかの観点で比較します。年齢の異なる身体、相貌の表現、アスリートと戦士、神々と英雄。こうした比較により、両時代の特徴をあきらかにします。
本展の見どころ
世界に約40点しか現存しない
ミケランジェロの大理石彫刻の傑作2点に日本で会える。
■あの「ダヴィデ像」を超えた、《ダヴィデ=アポロ》
名称が示す通りダヴィデなのか、アポロなのか、神秘のベールに包まれた作品。力強さと気品、躍動感と安らぎ、清らかさと色香。その完全なる調和は、ミケランジェロが50代半ばを過ぎてようやくたどり着いた美の境地です。
■修復を経て奇跡の復活を遂げた、《若き洗礼者ヨハネ》
スペイン国内にたった1点しか存在しないミケランジェロの彫刻作品。不運にも、この作品は前世紀のスペイン内戦によって甚大な被害を受けました。長年にわたる修復でよみがえった、若きミケランジェロの傑作です。
古代ギリシャ・ローマ時代と
ルネサンスの作品約70点により、究極の”理想の身体”を堪能できる。
ミケランジェロだけではありません。古代ギリシャの彫刻や壺絵、古代ローマ時代のボンペイの壁画、15世紀と16世紀のさまざまな作家による彫刻、油彩、素描、版画、工芸など、身体を題材とする多種多様な作品が紹介されます。
■子供と青年の美
〇古代
〇ルネサンス
■神々と英雄
〇古代
〇ルネサンス
開催概要
展覧会名 | ミケランジェロと理想の身体 |
会場 | 国立西洋美術館 |
会期 | 2018 年6月19日(火)~9月24日(月・休) |
休館日 | 月曜日、7月17日(火) ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館 |
時間 | 午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後9時まで) ※入館は閉館の30分前まで |
観覧料 | ※( )内は前売りおよび 20 名以上の団体料金 ※前売券は 2018年3月21日(水・祝)から 6月18日(月)まで、展覧会公式サイト、主要プレイガイドにて販売(手数料がかかる場合があります) 国立西洋美術館では、開館日のみ、2018年6月17日(日)まで販売 ※中学生以下は無料 ※心身に障害のある方および付添者 1 名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください) |
URL | https://artexhibition.jp/michelangelo2018/ |