Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

【国立科学博物館】 特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」内覧会レポート

2019年3月21日(木・祝)から2019年6月16日(日)にかけて国立科学博物館で特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」が開催されています。メディア向け内覧会に参加してきましたので、展示の様子をお伝えします!

 

あの「大哺乳類展」が帰ってきた!

大好評を博した2010年の「大哺乳類展 陸のなかまたち/海のなかまたち」から9年、剥製や骨格標本500点以上に最新映像を交え、さらにスケールアップして開催されます。

今回の「大哺乳類展2」のテーマは、「みんなの生き残り作戦」
現在、地球上のほとんどの環境に適応して繁栄している哺乳類ですが、その生態は非常に多様で驚きに満ちています。
本展では、哺乳類が獲得した特徴的な能力であるロコモーション(移動運動)を軸に、「食べる」「産む・育てる」ための作戦を、驚きの仕掛けや最新の研究成果とともに紹介します。

 

その目に刻め!大迫力の「哺乳類大行進」



会場中央には、科博が誇る哺乳類の剥製標本たちが勢ぞろい。その名も「哺乳類大行進」
海と陸に住む約200種もの哺乳類の剥製標本を、一堂に展示しています。

 

「哺乳類大行進」では「霊長目」「齧歯目」といった系統と分類別に剥製が並んでいます。しかし、同じ系統なのにかたちが違うもの、別の系統なのに似ているものなど、「えっ?!」という驚きが満載。様々な「作戦」により環境へと適応してきた哺乳類たちの進化の不思議さを感じますね。

 

行列の中にはパンダのリンリンの姿も!科博のお隣、上野動物園で2018年に息を引き取ったリンリンは、科博に引き取られ剥製となりました。上野動物園の動物たちの多くは死後、科博に引き取られ、標本となります。標本になることでさらに深く研究され、その成果は次世代へと引き継がれていくのでしょう。

 

目線を上げると、空中を泳ぐ巨大生物が!こちらは初公開となるマッコウクジラの実物大標本。1000メートルを超える深海に潜り、ダイオウイカなどを食べて生息しています。ハクジラの中では最大で、その長さはなんと16メートル。ただただ、その大きさに呆然・・・。

 

反対側は皮膚や内部構造がむき出しになっているという、非常に珍しい構造。ちなみにマッコウクジラのすぐ後ろにトナカイやオリックスなど約40種の剥製が並べられていますが、なんとクジラとトナカイは近年のDNA分析により、進化の系統的に近い存在であることがわかっているそうです。

 

移動運動(ロコモーション)の仕組みに迫る!

本展のテーマのひとつは「ロコモーション」。餌や獲物を見つけ出し、メスと出会って子孫を残し、命をつないでいくために、哺乳類はさまざまな環境に対応した移動手段を発達させてきました。

本展では最新の解析映像や骨格標本などを通じて、魚類や爬虫類とも異なる、多様で自由な動きの仕組みに迫っています。

 

「陸上最速」の誉れ高きチーター。最高速度100km、加速・減速、方向制御の能力がマッチした最強のスプリンターですが、一体どのように筋肉を使い、着地をコントロールしているのか?本展では、その秘密の一端を解き明かします。

 

肉体美ならぬ・・・骨格美?

骨、骨、骨・・・。こちらは歯とアゴの骨の展示です。

ネズミからクジラまで、200点近い頭骨が壁際に並ぶさまは、なかなかに壮観。
草、肉、昆虫、魚など、歯やアゴは食べるものに適した形に進化してきました。食べるものごとに分かれて展示されており、それぞれの特徴を見比べることができます。

 

会場内には実際に「パクパク動く」頭骨の展示も!
こちらはシャチの頭骨。獲物を捕らえる口の動きを精巧に再現しています。

食べ物をすりつぶしやすいように「やすり」のようになっている草食動物の歯と、肉食動物の歯を比べてみると一目瞭然。肉食動物の歯は尖っており、肉を引き裂けるような形状をしていることがよくわかります。
ただし「もぐもぐ」と咀嚼することはできないようで、引き裂いた肉はそのまま丸呑みするしかないのだとか。肉食動物にとって、「肉は飲み物」というわけですね。


実際に触って「もふもふ」できる剥製も

 

ミュージアムショップにも「大行進」が登場!お買い求めはお早めに

哺乳類たちが生き残るために獲得した能力、そしてその姿。
特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」は、その進化の歴史と不思議さを私たちに教えてくれます。

開催は2019年6月16日(日)まで。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

開催概要

展覧会名 特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」
会 期 2019年3月21日(木・祝)~6月16日(日)
9時~17時(金曜日、土曜日は20時まで)
※入場は各閉館時刻の30分前まで
※ただし、4月28日(日)~5月5日(日・祝)は午後8時まで、5月6日(月・休)は午後6時まで
休館日 月曜日および5月7日(火)
※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、6月10日(月)は開館
会場 国立科学博物館
観覧料 一般・大学生  1600円
小・中・高校生 600円
※本券で本展を観覧された方は、同日に限り常設展(地球館・日本館)もご覧いただけます。
※未就学児無料
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名様は無料
※価格はすべて税込
公式サイト https://mammal-2.jp

 

Top