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【東京国立博物館 】「住友財団修復助成30年記念 文化財よ、永遠に」報道発表会レポート

東京国立博物館 平成館では、2019年10月1日(火) ~12月1日(日)の期間、住友財団修復助成30年記念 特別企画「文化財よ、永遠に」が開催されます。
本展の報道発表会が開催されましたので、今回はその様子をお届けします。


開催趣旨

長い時間の中で幾度も修理を施され、その命を次世代まで受け継いでいく文化財。まさに今修理を必要としている多くの作品がありますが、修理には知識と技術、そして費用が必要です。
住友財閥は創立以来、累計1063件(国内745、海外318)におよぶ国内外のおける文化財の維持修復事業への助成を実施し、他の助成団体には類を見ない特色あるプログラムとして力を注いできました。

その事業がまもなく30周年を迎えることを記念して開催される特別企画「文化財よ、永遠に」では、これまで住友財団の助成によって修復された文化財の一部を公開。仏像・絵画・文書・歴史資料など多彩な修復作品を一挙に展示し、未来へと紡ぐその価値観を多くの人と共有することを目指します。

 

展覧会のみどころ

★修復によって蘇った名品の数々



 

国宝5件重要文化財22件のほか、全国各地で大切に守り抜いてきた名品を一挙公開(地方自治体指定文化財50件)。

 

★世界最高水準の文化修復技術の真髄

古くから伝わる伝統技術を軸に、最新の科学技術を活用した英知の結晶により、木・紙・絹など脆弱な材質の文化財が蘇る。

 

★自然災害による損傷を乗り越えた文化財

阪神淡路、能登半島、東日本、熊本・・・。大地震によって被災した文化財の状況とその修復を紹介。

 

展示作品

東京国立博物館では「守り伝えられた仏に出会う」と題し、東日本大震災や能登半島地震で被災した仏像をはじめ、大切に守り伝えられてきた仏像を展示します。

ここでは、展示作品の一部をご紹介します。

 

宝冠阿弥陀如来坐像 鎌倉時代(13世紀) 愛知・財賀寺蔵

鎌倉時代の貴重な作例

菩薩のように髪を結った宝冠阿弥陀を彫り上げたもので、天台宗の高層円仁ゆかりの尊像。
修理では、緩んでいた部材をいったん解体して再接合して表面の金箔も剥落しないように処理を施し、当時の優美な姿を取り戻した。

 

重要文化財 千手観音菩薩立像 平安時代(9世紀) 福井・高成寺蔵

福井県若狭地方では最古の千手観音像

頭と体を一本の木から彫り出す技法や、肉付けの豊かな表現から平安時代前期の制作であることがわかる。修理では緩んでいた部材を結合し、虫が開けた孔などを樹脂で強化。また、表面の塗り直された彩色を取り除き、面目を一新した。

 

開催概要

展覧会名 住友財団修復助成30年記念 特別企画「文化財よ、永遠に」
会 期 2019年10月1日(火) ~12月1日(日)
9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、金曜・土曜、11月3日(日)、11月4日(月・休)は21:00まで開館)
休館日 月曜日、11月5日(火)
(ただし、10月14日(月・休)、11月4日(月・休)は開館)
会場 東京国立博物館 本館特別4室・特別5室
観覧料 一般620円(520円)、大学生410円(310円)
※総合文化展観覧料でご覧いただけます
※中学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを要提示。
公式サイト https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1958

 

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