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【国立科学博物館】「日本の科学者技術者展シリーズ第11回 渋川春海と江戸時代の天文学者たち」内覧会体験レポート

今年は日本で最初の独自の暦を作成し、幕府の初代天文方に任命された天文学者・渋川春海が亡くなって300年にあたります。さまざまな努力の末に改歴を行った渋川春海の業績、人物像や、その流れを継ぐ江戸時代中後期の天文学者たちについて紹介する「日本の科学者技術者展シリーズ第11回 渋川春海と江戸時代の天文学者たち」。



12月19日より国立科学博物館にて開催され、本日プレス内覧会がありましたので展示の様子をご紹介します。また今回の内覧会では国立科学博物館 理工学研究部 研究主幹 河口さんによる展示解説も行われました。
今回の展示会の主役でもある渋川春海は、日本で初めて独自の暦を作成した江戸時代の天文学者です。江戸時代以前は平安時代から800年間中国(唐)の暦が採用されていましたが、1年は365.2446日と数えられていました。しかしこれは実際の1年より0.0024日ほど長く、800年の間に約2日ずれていたそうです。渋川春海が天体観測を行った理由の一つとして、このズレを正すために自ら研究を行ったと言われています。
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今回の展覧会では渋川春海の人柄が印象に残りました。とくに囲碁の対局にも天文の考え方を用いていたという所が印象に残りました。囲碁は普通は陣地を囲みやすい隅から石を打っていきますが、渋川春海は碁盤の上で天の中心である北極星にあたるのは中央の星(天元)であると考え、第一手を碁盤の中心から打つ事が囲碁でも理になっていると考えたそうです。囲碁でも天文学の考えを用い、実践するところから渋川春海の天文学への研究熱心さが伝わってきました。
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またこちらの碁盤の展示は、碁盤に石を打つ順番がわかるように映像を流して表現しているので、実際に対局風景が再現されていて分かりやすかったです。

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渋川春海だけではなく江戸時代の天文学者、天文学にかかわる展示物が多数あり、また旧暦(太陰太陽暦)を作ってみよう!のスペースもあるので楽しんで学べる展覧会になっています。ぜひこの機会にご覧ください。
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