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【東京都美術館の4日間】TURNフェス5開催! プレス内覧会レポート

本日、8月16日(金)より、東京都美術館にて、4日間限定で「TURNフェス5」 が開催されています。
先日、プレス内覧会がありましたので、今回は、その模様をレポートします。

 

 


 

TURNフェス5とは?

 

「TURNフェス5」は、アーティスト、福祉施設の方など、様々な領域の方が集まり、展示やワークショップ、ステージ、トーク、ガイドツアーなどでお互いに交流することを通じて、様々な楽しみを発見するフェスティバルです。

2015年から開催されている、TURNフェス5。
5回目を迎える今回のテーマは、Pathways 身のゆくみち。

私たちは、毎日、たくさんの「道」を選択して生きていますが、その目的地への近道だけが、最善の選択とは限らず、時に寄り道を、時に遠回りをしているのではないでしょうか?

そうした経験が、未来の道を開くことがあります。

今回のテーマのために集まった、30組以上の参加者により用意された催し物を通して、新しい小道(Pathways)を自由に見つけることができるはずです。

 

会場で体感できる5つのターン

 

TURN1.言葉を手放す 未来言語ワークショップ

人は、話したり、文字で伝えたり、動きで表現したりと、あらゆる方法で意思疎通を図ります。
しかし、その意思疎通は、見る、聞く、などの知覚に基づいたものです。
そうした普段のコミュニケーションを取り払うと、どんな方法が生まれるか?
このワークショップを通して、そうした新たなコミュニケーションの形を見つけていきしょう。



 

TURN2.音を見る ろう学生が作る映画と表現

一般的にサイレント映画は、「音がない」映像ですが、その音を「見る」としたらどうでしょう?
サイレント映画製作のワークショップや上映から、知覚や発想の転換を体験し、音とは何か?映像とは何か?を考える楽しさや面白さを見つけましょう。

(映画作家の牧原依里さんと東京ろう映画祭実行委員会のメンバーが、ろうの中高生たちと映画製作をします。
脚本造り、上野公園での素材撮り、編集作業など、一連の映画製作を通じ、最終日には、シアターで映画を上映します。)

 

TURN3.暇を慈しむ Boatt Room-盲ろう文化でぼーっとボァッと光を抱く部屋-

耳や目の障害の有無に関わりなく、何もせずにただ時間を過ごす場所です。
何もせずに、ぼーっとその場に身を委ね、時折、そこにいる他者に思いを馳せたりしながら、誰かとその時間を共有しましょう。

 

TURN4.体験でつながる TURNサポートステーション

今まで感じたことのない感覚やどこかで味わった体感を思い出し、モヤモヤした気分になったら、TURNフェスサポーターのいる最寄りのサポート・ステーションへ行ってみましょう。
困ったときのお手伝いをしてくれます。

 

TURN5.身体の声を聞く 大久保由美と仲間たちによるサルサバー

「おどる」というと、体を動かすイメージがあると思いますが、ここは、「おどる」ことの固定概念から解き放たれ、楽しむことができる部屋です。
それぞれが持っているリズムは違います。
心臓の鼓動をはじめ、自分の身体が持っているリズムを誰かと共有して、新しいリズムを生み出しましょう。
 

主催者の方のコメント

 
今回の「TURNフェス5」の説明会が行われました。

 

「TURNフェス5」について、説明する森司さんと参加するアーティストのお二人。

写真(左)森 司【TURN プロジェクトディレクター】(中央)牧原 依里(映画作家) (右)島影 圭祐(OTON GLASS/Fab Biotope 主催,、筑波大学助教授)

 

映画作家の牧原 依里さん。
 
ろう学生が作る映画と表現のワークショップを担当。
(牧原さんの映画作品『LISTEN』も上映されます。)

「ろう者の立場として、ろう者ももっと映画の世界に興味を持って欲しい、という企画を考えました。」
「ろう者が作った映画を通して、新たな発見をしてほしいと思います。」
と牧原さん。

映画作家  牧原 依里さん

 

島影 圭祐さん
 
視覚障害者の方のために、代わりに文字を読み上げてくれるOTON GLASSを開発し、出展します。
また、OTON GLASSから派生する次の構想も会場で発表します。
 
「多様性を実現するためのモノづくりと同時多発化させる建築やデザインは可能か?を皆さんと考えたいと思います。」と島影さん。

島影 圭祐さん

 

展示&ワークショップピックアップ

 

アトリエ・エーのワークショップ

 

このように、自由に参加して、モノづくりを楽しめます。

 

気まぐれ八百屋だんだん
 
昔懐かしい昭和の雰囲気の屋根の上で、子供も大人も一緒になって、ゆっくりと時間を共有してください。

写真(右)こども食堂 だんだん代表 近藤博子さん 写真(左)アーティスト永岡大輔さん

 

サルサバーのパフォーマンス。
 
楽しい音楽に心が解放されます。ここから新しいリズムが生まれる!?

 

岩田とも子 「意識の散歩」 手に入れたくしゃくしゃの地図の上来

何でもない、1枚の紙をくしゃくしゃにし、地図に見立てていくワークショップです。

 

何でもない紙が、このように表情を持った道に変身するから不思議です。

 

伊勢克也 交流と絵手紙の魅力

80歳以上の方から最年長120歳までの高齢者施設の方たちのワークショップを通じて、描かれた絵手紙の数々。
たくさんの絵手紙は、それぞれの人生を物語っています。

 

 

まとめ

 
本日から開催されているTURNフェス5。
「言葉を手放す」、「音を見る」、「暇を慈しむ」、「体験でつながる」、「身体の声を聞く」という5つのターンの中から、
健常者も障害のある方も大人も子供もお年寄りも、お互い交流することで、それぞれがちょっとした気づきを発見し、ささやかでも新しい道を見つけられたら、それは素敵なことではないでしょうか?
 
東京都美術館の4日間限定の「TURNフェス5」。
是非、体験しに行ってください!
新しい発見が、きっと、ありますよ。
 

 

TURNフェス5開催概要

 
■会期:2019年8月16日(金)~18日(日)、20日(火)
■開室時間:16日(金)9:30~21:00、17日(土)・18日(日)・20日(火)9:30~17:30 ※入室は閉室の30分前まで
■会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)ロビー階 第1・第2公募展示室
■入場料:無料 ※手話通訳・文字支援等のアクセシビリティサービスあり
■主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京・東京都美術館、特定非営利活動法人Art’s Embrace、国立大学法人東京藝術大学

■公式URL:https://turn-project.com

 

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