古くから『文明の十字路』として栄え、シルクロードの拠点として発展してきたアフガニスタン。
様々な地域から人々が集まり、多彩な文化が華開いた地域でもあります。
アフガニスタン国立博物館を代表する収蔵品は、そのアフガニスタン北部に点在する古代遺跡で発掘された貴重な文化財ですが、1979年のソ連による軍事介入やそれに続く内戦により同館は甚大な被害を受け、その多くが失われてしまったとみられていました。
しかし、2003年、その貴重な文化財は、国立博物館の勇敢な職員たちの手によって、秘かに大統領府地下の金庫などに移されその後14年もの間、静かに守り続けられていたことが判明しました。
本展は、この秘宝の再発見を契機に、アフガニスタンの文化遺産復興を支援するために企画された古代アフガニスタンの歴史と文化を紹介する国際巡回展です。2006年のフランス・ギメ国立東洋美術館での開催以来、世界10か国を巡回し、すでに170万人以上が来場しています。
日本展ではこの秘宝231件に加え、平山郁夫氏らの呼びかけにより日本で「文化財難民」として保護・保管され、この機にアフガニスタンに返還されることとなったアフガニスタンからの流出文化財の中から15件も出品されます。
展覧会のみどころ
第1章 テペ・フロール 先史時代(前2100年~前2000年頃)
「幾何学文脚付杯」 前2100年~前2000年頃
テペ・フロール出土、金、アフガニスタン国立博物館蔵
©NMA / Thierry Ollivier
第2章 アイ・ハヌム グレコ・バクトリア王国時代(前3世紀~前2世紀)
「キュベーレ女神円盤」 前3世紀
アイ・ハヌム出土、銀・鍍金、アフガニスタン国立博物館蔵
©NMA / Thierry Ollivier
第3章 ティリヤ・テペ サカ・パルティア時代(前1世紀~1世紀)
「牡羊像」 1世紀 ティリヤ・テペ出土、金、
アフガニスタン国立博物館蔵
©NMA / Thierry Ollivier
開催概要
会 期 | 2016年4月12日(火) ~6月19日(日) |
---|---|
会 場 | 東京国立博物館 表慶館(上野公園) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) (ただし、会期中の土・日・祝日、5月2日(月)は18:00まで、金曜日は20:00まで開館) |
休館日 | 月曜日(ただし5月2日(月)は開館) |
観覧料金 | 一般1400円(1200円/1100円)、大学生1000円(800円/700円)、高校生600円(400円/300円) 中学生以下無料 * ( )内は前売り/20名以上の団体料金 * 障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。 * 前売券は、東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、フジテレビダイレクト、チケットぴあ(Pコード=767-179)、ローソンチケット(Lコード=37256)、イープラス、JTBほか主要プレイガイドにて、2015年12月12日(土)~2016年4月11日(月)まで、販売。 * 特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」(2016年3月23日(水) ~ 2016年5月15日(日)、平成館)は別途観覧料が必要です。 * 「東京・ミュージアムぐるっとパス」で、当日券一般1400円を1300円(100円割引)でお求めいただけます。正門チケット売場(窓口)にてお申し出ください。 * 東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を800円(200円割引)でお求めいただけます。正門チケット売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示下さい。 |
交 通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
主 催 | 東京国立博物館、アフガニスタン・イスラム共和国情報文化省、産経新聞社、フジテレビジョン |
後 援 | 外務省、駐日アフガニスタン・イスラム共和国大使館 |
特別協力 | 文化庁、東京文化財研究所、文化財保護・芸術研究助成財団、日本・アフガニスタン協会 |
協 賛 | ダイハツ工業、ヤマザキナビスコ |
協 力 | ナショナル・ジオグラフィック、日本通運、損害保険ジャパン日本興亜、大伸社、 Galaxy 本展は、政府による美術品補償制度の適用を受けています |
お問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
展覧会 公式サイト |
http://www.gold-afghan.jp/ |