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【東京都美術館】「ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」 内覧会体験レポート

6月11日より上野の東京都美術館にて、フランス・パリにあるポンピドゥー・センター国立近代美術館の傑作を集めた展示会が開催されます。

本日6月10日にプレス向け内覧会が開催されましたので、「ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」の様子をお伝えいたします。
 

本展覧会は、20世紀を代表するピカソ、マティス、シャガール、デュシャンから日本ではあまり知らていない作家まで幅広く、フォーヴィスムが台頭してきた1906年からポンピドゥー・センターが開館した1977年まで、年代別に作品が展示されています。
ジャンルも絵画や彫刻、写真、デザイン、建築、映像と多岐にわたり、ポンピドゥー・センターのコレクションの豊かさと多様性が窺えます。



フランス20世紀美術を取り上げた展覧会は、20世紀全体を概観する名品展、特定の動向に焦点を当てたテーマ展や個々の作家を取り上げた個展など、これまで多数開催されてきましたが、本展覧会は、まったく新しい形で「1年1作家1作品」をタイムラインによってたどっていきます。
 

ポンピドゥー・センターにある国立近代美術館は、1905年から現在までのあらゆる分野のコレクション(芸術作品)を約12万点所有する、ヨーロッパ最大の近代美術館です。
この展覧会の見どころは、今日世界において見るべき最大のコレクション約12万点の中から選りすぐられた豪華なコレクションと、展示構成です。
 
まずは、会場の展示風景から工夫された展示構成をご紹介します。
 
<会場の展示風景>

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続いて、印象に残った主な展示作品をいくつかの作家の言葉とともに紹介していきます。
 
<主な展示作品>
 
 
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マルク・シャガール「ワイングラスを掲げる二人の肖像」

私を空想的だと言わないでください。
その反対で、私はレアリスト。
私は大地を愛しています。


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セラフィーヌ・ルイ「楽園の樹」

私は絵を描きます。でもとても難しいです。
私は絵のことをあまりよく知らない年老いた初心者です。


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パブロ・ピカソ「ミューズ」

私は他の人が自伝を書くように絵を描いている。


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ジャン・デュビュッフ「騒がしい風景」(左)
ジャン・オリヴィエ・ユクリュー「墓地6番」(右)


1D3A0306 アンドレ・ケルテス「ビストロ」

1D3A0401 パブロ・ガルガーリョ「預言者」

1D3A0370 マリー・ローランサン「イル=ド=フランス」

1D3A0459 アンリ・ヴァランシ「ピンクの交響曲」

1D3A0468 アンリ・マティス「大きな赤い室内」

1D3A0480 ベルナール・ビュフェ「室内」

1D3A0525 アルマン「ホーム・スウィート・ホーム」(左)
クリスト「パッケージ」(右)

 

このように素晴らしい作品の数々が、ポンピドゥー・センター国立近代美術館からコレクトされていますが、ただ素晴らしい作品を鑑賞するだけでなく、作家が残した言葉と併せてご覧いただくことで、本展覧会が一層趣き深く感じられることと思います。

20世紀という激動の時代、いかに多様な作品が芸術家たちによって創造されたか、1点1点の「傑作」との出会いを楽しみながら、自分なりの「傑作」を見つけてみてはいかがでしょうか。


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