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【国立西洋美術館】3次元モデルを利用したデジタルコンテンツ「ゆびさきでめぐる世界遺産-ぐるぐる国立西洋美術館-」の公開

国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7、館⾧・田中正之)は1959年に竣工した本館の3次元モデルを利用したデジタルコンテンツ「ゆびさきでめぐる世界遺産-ぐるぐる国立西洋美術館-」を、2023年7月4日(火)より公開します。このたび公開するデジタルコンテンツは空間再現ディスプレイとスマートフォンを用いた2種類。どちらも世界遺産である国立西洋美術館本館の普段は入ることができないところまで、ゆびさきでぐるぐるめぐる体験ができます。

 

ゆびさきでめぐる世界遺産-ぐるぐる国立西洋美術館-

1.空間再現ディスプレイで見る3Dモデル

裸眼で見られる空間再現ディスプレイ上で、実在感のある3Dモデルを没入感や立体感とともに鑑賞することができます。コントローラーを使って、本館の断面や19世紀ホール、3階の旧館長室や中3階照明ギャラリーの室内を左右上下に移動したり、水平・垂直方向の断面など、好きな場所をご覧ください。



設置場所:本館エントランスホール5台展示 

公開期間:2023年7月4日(火)~9月3日(日)  ※休館日を除く

2.スマートフォン用コンテンツ

館内5カ所に設置した二次元バーコードをスマートフォンで読み込み、主に非公開ゾーンを歩くように体験できます。鳥のように上空から建物を眺めたり、通常は公開されていない照明ギャラリーをのぞき込んだり、階段を使って屋上に上がったり、…ゆびさきでめぐるデジタル建築ツアーをお楽しみください。

二次元バーコード設置場所および(コンテンツ内容)

No.1 本館エントランス特設コーナーおよびデジタルサイネージ動画 (外観と屋上)

No.2 19世紀ホール世界遺産パネル付近 (19世紀ホール)

No.3 2階展示室南面ベンチ付近(中3階バルコニーと照明ギャラリー)

No.4 2階展示室旧館長室窓面下  (旧館長室)

No.5 階段付近(階段) 

※No.3,4,5のご利用には常設展の観覧券が必要です。

公開期間:2023年7月4日(火)~9月3日(日)  ※休館日を除く

コンテンツ製作について

世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」の構成資産のひとつである国立西洋美術館本館は「無限成長美術館」の構想に基づいて設計されました。この構想の基本的な原理は、中央のホールから渦巻のように外側へ展示室を増築してゆく、というもので、増築する展示室と現在の展示室を繋げるための外壁の窓や中3階のバルコニー、屋上からの自然光の採り入れや照明器具を設置するための照明ギャラリーと2階の展示室など、様々なところで立体的に空間が繋がっています。これらの場所は原理をご理解いただくうえで大切な要素ですが、現在は安全上の配慮からほとんどの場所を非公開としています。

また、建築物は設計図面をもとに建設されますが、施工時に誤差が生じたり、その後の改修工事や建物の劣化によって設計図面では表されない変化が生じてきます。1959年に建設された本館全体をミリ単位の精度でデジタル計測した点群データを取得し、これらのゾーンをデジタルの世界で自由にめぐり歩いて、ル・コルビュジエが考えた空間構成を直感的にご理解いただけるようなコンテンツを製作しました。

点群データとは

レーザースキャナーなどを用いて取得した3次元座標(XYZ)の集合体です。3次元の座標情報の他に色情報(RGB)もあわせて取得することで膨大な数の色のついた点が3Dで表現され、実建築物をミリ単位の精度でデジタルデータ化することができます。

上記内容は2023年7月現在の予定です。コンテンツ名や内容、公開期間等は変更になる場合があります。

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