17世紀オランダ黄金時代を代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632-75)。ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までもを捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあります。
世界で最も人気のある画家の一人であるフェルメール。その展覧会が、日本美術展史上、最多となる展示数で2018年から2019年にかけて東京と大阪で開催されます。11月20日に記者発表会が開催されましたので、その内容をご紹介いたします。
フェルメールは寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点と言われています(諸説あり)。2008年に東京都美術館で開催され、93万人の来場者を記録した「フェルメール展」では、当時の日本史上最多となる7点の作品が展示されました。今回の展覧会では、それを上回る8点の展示を予定しており、その中にはオランダのアムステルダム美術館の「牛乳を注ぐ女」も含まれます。
現在、展示される作品8点のうち、4点は世界各地の作品所蔵者と最終交渉中とのことで、現時点で展示が確定しているのは以下の4作品です。
また、本展覧会は入場方法にも特徴があります。日本美術史上最多のフェルメール作品が集まる本展では、大変な混雑が予想されるため、「日時指定入場制」が採用されるとのこと。この制度により、待ち時間も少なく、時間も空間もゆったりと名画に向き合うことができそうです。
主催者である産経新聞社の飯塚浩彦さん(代表取締役社長)は、「フェルメールの全作品を観ることを生涯の楽しみとしている方もいる。本展が多くの人にとってフェルメール全点踏破の旅のスタートとなれば嬉しい」と話していらっしゃいました。
本展は、世界各地に所蔵されるフェルメール作品に触れる、絶好の機会となりそうです。本展の新しい情報が発表されましたらご紹介いたしますので、ぜひご期待ください。
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開催概要
■東京展
展覧会名 | フェルメール展 |
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会 期 | 2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日) |
会 場 | 上野の森美術館 |
ホームページ | www.vermeer.jp |
■大阪展
展覧会名 | フェルメール展 |
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会 期 | 2019年2月16日(土)~5月12日(日) ※月曜日休館(予定) |
会 場 | 大阪市立美術館 |
ホームページ | www.vermeer.jp |
※観覧料、休館日、開館時間などは2018年4月に発表予定です。