2018年6月19日(火)~9月24日(月・休)の期間、国立西洋美術館にて開催されている「ミケランジェロと理想の身体」。
8月27日(月)、展覧会サポーター務める新日本プロレス・棚橋弘至さんが来館し、鍛え上げられた現代の「理想の身体」を披露。約500年の時を越え、ミケランジェロの彫像との“美の競演”を果たしました!
-今回の展覧会は「理想の身体」がテーマということで、まさに理想の肉体美をお持ちの棚橋さんが展覧会サポーターとして選ばれました。率直に、今どういうお気持ちですか?
あらゆるスポーツがある中で、プロレス、そして棚橋・・・ナイスチョイス(笑)。美術とプロレス、今までつながらなかったものが、ダヴィデ像の肉体美というところで、「あ、つながるじゃん」と。
-このダヴィデ=アポロ像と同じポーズをとる時のこだわりとか、大変だった点はありますか?
僕たちは必要以上に筋肉がついているので、可動域が狭いんですよね。ちなみにこの像はちょっとウエストをひねっているじゃないですか。これはウエストを細く見せられるんです。そして腕を太く見せるには・・・(ポーズをとって)僕だったらこうするかな(笑)。
-ちなみに、このダヴィデ=アポロ像をプロレスラーと見立てた場合、どうですか?
筋肉の形は人それぞれなんですけど、この像は西洋人らしく大胸筋が上目についているので、鍛えたらさらに格好良くなるでしょうね。こういう彫像というのは全方向から見られると思いますけど、その点はプロレスと同じですよね。そういう意味でとても参考になりました。
-このダヴィデ=アポロ像と闘うとしたら?
結構隙が多いですね。このポーズは「足とってください」って言ってるようなもの。足とって、ドラゴンスクリュー。一発です(笑)。
「こういう像を作るにはまず筋肉のつき方を勉強しないといけないですよね。僕らのようなトレーニングをするには、筋肉の鍛え方より先にどういう筋肉があるのかということを理解しないといけない。そして、それをイメージしながらトレーニングするから成果が出るんですよ。そういう意味で、こういう彫刻を見るのはすごく大事です!」
と、最後は独自のトレーニング理論について語ってくださった棚橋さん。
「自分の身体を理解するということは、“健康に生きる”という点でとても大切なこと。そして、展覧会に来てくれた人が僕をきっかけにしてプロレスに足を運ぶ、そんなこともあるかもしれませんね。そうした交流を大事にしてきたいと思っています」
「ミケランジェロと理想の身体」は、まさに「見るだけで鍛えられる」展覧会?!
ぜひこの機会に古代の「理想の身体」を鑑賞してみてはいかがでしょうか?
編集部による内覧会レポートはこちら:
開催概要
展覧会名 | ミケランジェロと理想の身体 |
会場 | 国立西洋美術館 |
会期 | 2018 年6月19日(火)~9月24日(月・休) |
休館日 | 月曜日、7月17日(火) ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館 |
時間 | 午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後9時まで) ※入館は閉館の30分前まで |
観覧料 | 一般:1600 (1400)円、大学生:1200 (1000)円、高校生:800 (600)円 ※( )内は20 名以上の団体料金 ※中学生以下は無料 ※心身に障害のある方および付添者 1 名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください) |