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Author Archives: nakano

【取材レポート】現代の書の面白さはここで知る!「読み、味わう現代の書」が東京都美術館で開催中(2021/1/7まで)

【取材レポート】現代の書の面白さはここで知る!「読み、味わう現代の書」が東京都美術館で開催中(2021/1/7まで)

  東京・上野にある東京都美術館では、2020年11月18日(水)~2021年1月7日(木)の期間、上野アーティストプロジェクト2020「読み、味わう現代の書」が開催中です。   この記事では、“誰でも「書」の作品を読み、味わいながら鑑賞できる展覧会” をコンセプトにした本展の展示内容や見どころ、同時開催中(※~12月28日に会期変更)の「読み、味わう昭和の書」についても紹介していきます。           書の鑑賞初心者でも楽しめる!大ベテラン作家たちの鍛え抜かれた表現を堪能   美術全般が好きだけれど、「書」って読みにくいし、いまいち面白みがわからない……と敬遠してしまう方、意外と多いのではないでしょうか。 展覧会をご案内いただいた東京都美術館学芸員・田村さんによれば、今回の「読み、味わう現代の書」は、そんな書道に「よくわからない、親しみづらい」と感じている人でも楽しめるように企画したとのこと。   “現代書道界の顔”の名品が集結!代表作から2020年の新作まで     本展は、公募団体に所属する作家をテーマごとに紹介・その魅力を発信する取り組み「上野アーティストプロジェクト」の第4弾。書の公募展で「近代詩文書(漢字かな交じりの書のこと)」や「かな」の作品を発表してきた、現代の書道界を代表するベテラン作家、 ・榎倉香邨(えのくら こうそん)さん ・岡美知子さん ・小山やす子さん ・中野北溟(なかの ほくめい)さん ・村上翠亭(むらかみ すいてい)さん 以上5名の代表作や今年の新作まで、30点以上が展示されています。   作家選出の理由として、田村さんは「新型コロナウイルスの影響で、多くの人がつらい毎日を余儀なくされています。そんな中でも美術館に来てくださる方々には、本当に良いものをご覧いただきたいと考え、超ベテランの先生方の作品を集め、夢の競演を実現しました」と話します。 小山さんは昨年、村上さんは2018年に惜しまれつつ逝去されましたが、榎倉さん・中野さんは今年で97歳、岡さんは88歳とご高齢ながら現役で活動を続けられています。 「ただ作品にパワーがあるからという理由だけでなく、いくつになっても新しい展開に取り組まれ、第一線で素晴らしいお仕事を継続されているそのお姿に、私たちも励まされ、元気をいただけるのではないでしょうか」と田村さんは続けます。 けして押しつけがましくなく、けれど見る者を作品世界に引き込むパワーに満ちた優れた書が並ぶ本展。書の楽しみを知りたいという方にとっては、最高の入門編となるかもしれません。   釈文つきで書の知識がない方も安心   書の鑑賞に慣れていない方へのサポートツールとして、「釈文(しゃくもん)」が来場者全員に配られます。 釈文は、くずし字や異体字を読みやすく活字に書き起こしたもの。釈文と作品を照らし合わせてみると、ただのうねうねした線としか認識できなかった書体もある程度、文字として判別できるように! 筆者も大いに鑑賞の助けとさせていただきました。ぜひ釈文片手に会場を巡ってみてください。     「読み、味わう現代の書」の展示作品を紹介   それでは「読み、味わう現代の書」の展示内容を見ていきましょう。順路の流れで注目作品をピックアップしてご紹介していきます。   ◆中野北溟(1923~)   長年にわたり北海道で創作活動を続けられている中野北溟さんは、近代詩文の分野で独自の書風を確立しています。厳しく書法の鍛錬を重ねたうえで、あえて自由な筆づかいでのびのびと書かれた文字が、中野さんの書の大きな魅力。 今年制作された《はれやか》も、清々しさとおおらかさに満ちています。ぜひ筆跡を一度宙でなぞってみてください。まるで風を受けて空に舞い上がるような心地よさを覚えるのではないでしょうか。 コロナ時代を生きる人々への励ましの言葉ともとれ、どこか心が安らぎます。     ”宇宙”や”海”といった壮大なモチーフを扱うことも多い中野さん。この《流氷の詩》をはじめ、モチーフにふさわしいダイナミックな作品も得意とされています。 人の囲った枠の中には納まらない、真冬の流氷の圧倒的な存在感や威圧感。淡墨が広くにじんでいるさまは、溶ける氷の姿を表しているのでしょうか。目の前で氷が砕けたかのように放射状にのびる飛沫からは、荒々しさの中に一瞬を閉じ込めた美が光ります。   ◆村上翠亭(1928~2018)     村上翠亭さんの書の面白さといえば、なんといってもその多彩な書風といっていいでしょう。 上の写真は、16mほどもある折帖の裏表に75枚の書を貼り付けた《翠亭躁恣冊》の一部分。 『徒然草』や松尾芭蕉、小林一茶から聖書まで、時代も国も問わない詩や句が題材に選ばれていますが、平安朝の古筆のような書風もあれば、現代的で自由な書風もあり……。とても一人で書き上げたとは思えない、表現の引き出しの多さに驚かされます。     《ガラス戸》は、ガラスに指で落書きする様子を詠んだ子どもの詩を題材にしている作品です。オバQらしきキャラクターが描かれていたり、「し」が鏡文字になっていたり。まるで本当に子どもが書いたかのような演出も盛り込まれた、微笑ましさたっぷりの村上さんの代表作の一つです。   ◆岡美知子(1932~)     万葉仮名で作品を制作する岡美知子さんの書の中でもユニークなのは、本展のために書き下ろされた、万葉仮名に対応する平仮名を同じ書の中に認めている作品。 たとえば《大友旅人の歌(万葉集)》は、濃墨・万葉仮名で書かれた「和可則能尓……」に、淡墨・平仮名で「わがそのに……」と読みが重ね書きされています。 一歩間違えれば画面がごちゃつきそうですが、空間を開けて・狭めての絶妙な緩急でとられたバランスが、むしろ作品にすっきりとした印象をもたせるから不思議なもの。 万葉仮名から平仮名が生まれる時間の推移を表すように、濃墨から淡墨へ変化させているのか。平仮名は漢字の影であるという演出なのか。想像がさまざまにかき立てられます。   ◆小山やす子(1924~2019)   書の分野で女性初の文化功労者に選出された小山やす子さんの展示作品は、ただただ圧巻の一言。 六曲一双で仕立てられた《伊勢物語屏風》は小山さんの代表作。梅の幹や藍をふんだんに使い特別に誂えた最高品質の料紙に、箔や砂子を豪華に撒いて描かれた下絵は、離れて見ると風景が浮かび上がるように仕立てられています。 小山さんの書は平安朝の伝統的なかな表現の美しさに、現代的感性をプラスした華やかさに魅力がありますが、料紙の良さを生かしつつ、いかに自らの書もベストな状態で読めるよう配置するかという工夫も見どころです。特に、左隻に描かれた巨大な月の上で織りなされる書の配置の妙は、驚くほど瀟洒ではないでしょうか。     《三十六人家集屏風》は、料紙として色とりどりの継紙(色や質感が違う複数の紙を一枚に貼り合わせたもの)が使われています。 貼り交ぜられた流麗なかな書は、一枚一枚が鑑賞に十分堪えうる完成度というのも贅沢な使い方。カラフルな継紙の図柄が目を引きますが、その中であえて色が入っている部分だけに文字を書いたり、逆に白い部分だけに書いたりと変化させる工夫にも注目してみてください。 屏風に散らされた料紙の中で、かなが散らし書きされているという二重構造もポイントでしょう。屛風の中で繰り広げられる多彩な響き合いが、一つの作品として見事な調和をつくり、無二の美しさを生み出しています。   ◆榎倉香邨(1923~)   榎倉香邨さんの書には、省略された筆線や、文字を文字として成立させるギリギリまでデフォルメされた字形が多く登場します。 若山牧水の短歌を題材にした《炎》はそれが顕著。激しく横にひしゃげた文字がある一方で、縦にぐっと引き伸ばされたもの、極限まで簡略化されたものなど、線の表情の豊かさに引き込まれます。筆線が針のように、もしくは刃物のように細く鋭いのも面白いところ。 抽象化により生まれた緩急は、ともすれば間延びした印象を作品に持たせる可能性もありそうですが……。本作は最後の「今」という一字に至るまで変わらず(むしろ「今」こそが最も)、緊張感を帯びて精彩を放っている点にも惹きつけられます。       連動企画・東京都美術館コレクション展「読み、味わう昭和の書」も開催中(※本展のみ~12/28に会期変更)   最後に、近代詩文書を提唱した金子鷗亭をはじめ、森田安次や青木香流、徳野大空といった昭和を代表する作家の書が鑑賞できる「読み、味わう昭和の書」の展示作品もいくつかご紹介します。             「読み、味わう現代の書」の開催は、2021年1月7日までと残りわずか。 もともと書が好きだという方はもちろんですが、書の楽しさを知りたい方、そして本当に良い作品にまずは触れてみたいという書のビギナーも、この機会を逃さずぜひ足を運んでみてください。     上野アーティストプロジェクト2020「読み、味わう現代の書」 会期 2020年11月18日(水)~2021年1月7日(木) 会場 東京都美術館 ギャラリーA・C

【東京国立博物館】特別展「桃山―天下人の100年」内覧会レポート【10/6~11/29開催】

  2020年10月6日(火)~11月29日(日)の期間中、東京・上野にある東京国立博物館 平成館にて、特別展「桃山―天下人の100年」が開催されています。 先日、先立って開かれた報道内覧会に参加してきましたので、展示作品や会場の様子をレポートします。   特別展「桃山―天下人の100年」はこんな展覧会     1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府まで、30年にわたり続いた安土桃山時代。日本が戦国武将の台頭する動乱の時代から、江戸幕府による安寧の時代へと移り変わる、目まぐるしい変化の中にあった時代です。 日本美術史上、もっとも豪壮・華麗だとされる「桃山美術」は、その中で花開きました。 特別展「桃山―天下人の100年」は、安土桃山時代を中心とした、室町時代末から江戸時代初期にかけての100年の中で変化していった日本人の美意識を、その時代を代表する約230件の美術作品によって確かめてみよう、という展覧会です。       展覧会のポイント① 国宝・重要文化財が目白押し!   本展では国宝・重要文化財が、前期・後期合わせてなんと100件以上も出展されています。それ一つ一つが展示の目玉となり得る選りすぐりの名品たちが、全国からこの東京国立博物館に集結。 《洛中洛外図屛風(上杉家本)》や《聖フランシスコ・ザビエル像》など、教科書で一度は見たことがあるような有名作品が顔を揃えています。また織田信長や徳川家康ゆかりの品々も並び、戦国ファンなら一度は見ておきたい展示といっていいかもしれません。     展覧会のポイント② 要チェック!前期・後期で展示作品が入れ替わる   本展は会期が前期・後期に分かれていて、かなりの数の作品が入れ替わりますので要注意。 ・前期展示は10月6日(火)~11月1日(日) ・後期展示は11月3日(火・祝)~11月29日(日) 全期展示の作品もあれば、前期のみ、後期のみ、一部は特定期間のみのものも存在するので、絶対に見たい作品がある場合は、事前に展示期間をチェックしておくのがおすすめです。展示替えの詳細は公式サイト等でご確認ください。 本記事でご紹介するのは、主に前期で鑑賞できる作品になります。     展示作品紹介     ここからは、前期の展示期間中に鑑賞することができる作品の一部を写真付きで紹介していきます。   ■ピックアップ① 障屛画   展示品は絵画、茶道具、着物、刀剣、甲冑、硯箱等の調度品などバラエティに富んでいますが、中でも注目すべきは、やはり障屛画をはじめとした大画面の絵画作品。非常に力を入れている印象で、前期・後期とも、狩野永徳や長谷川等伯、曽我直庵といった、安土桃山時代を代表する画家たちによる不世出の名画が数多く集められています。 天下統一の機運が高まる中、各地の経済活動と文化交流が活発になり、海外との往来によってさらに人々の世界が開かれていった時代。当時の気風を反映したかのように生まれた豪華で壮大な美術たち。障屛画は、そのスケールの大きさを一番率直に感じられるジャンルといってもいいでしょう。         六曲一双のそれぞれ一面に大きく描かれた龍と虎。水墨画を得意とした曽我直庵による《龍虎図屛風》は、前期の展示の中で一・二を争うくらいに迫力のあった屛風絵です。幻想的でありながら威圧的でもあり、安土桃山時代らしい豪壮さに満ちています。     スピード感のある筆致により形取られた、画面を突き破らんばかりに広がる幹と枝は、植物にもかかわらず動的な生命力に満ちており、まるで龍のよう。大画様式を確立した永徳による《檜図屛風》は、荒々しく、見る者に圧倒的な存在感で迫ってきます。     ■ピックアップ② 武具甲冑   戦いが続いた安土桃山時代では、合戦に勝ち抜くために武器や防具も大きく発展していきました。たとえば、主に民衆の間で普及していた実用的な刀装「打刀」を、趣向を凝らしながら武将たちも積極的に用いるように。また全身の防具を揃いの仕立てにする「当世具足」が登場したのもこの時期です。 武将たちは自らの装備品に、実用性を重視しながらもさまざまな装飾や工夫を施し、地位や風格を示していきました。展示ではそのような、当時の武将たちの生き様を感じられる作品が鑑賞できます。         源平合戦で特に有名な「一の谷の戦い」の舞台となった、一の谷の断崖を表したとされる頭立と、長さ90cmを越える、天に向かってそびえ立つように挿された大釘形の後立。《白糸威一の谷形兜》は、徳川家康から水戸徳川家に伝えられたとされる変わり兜です。 まるで角のような大釘は、敵を打ち貫くものとして武将たちに好まれたモチーフ。もともとは全体に銀箔が押されていたとされ、この威嚇的な造形とあいまって、身に着ける者の心をいかに奮い立たせたか、想像を掻き立てられます。         こちらの《黒漆打刀》は、徳川家を代々渡り歩いたとされる名刀中の名刀《本庄正宗》を納めるために作られた刀装。展覧会への出展は今回が初となるそう! 「打刀」は安土桃山時代に発展したものですが、この刀装の表現は室町時代から伝統的に作られてきたものということで、革新と伝統の交わりを確認できる、まさに歴史の過渡期を思わせる逸品です。 鞘のひやりとした黒漆と、三所物に飾られた菊や桐などの格調高い金色装飾が気品を感じさせました。     ■ピックアップ③ 南蛮美術関係の作品   絵画、武具甲冑といった作品のジャンルではありませんが、南蛮美術の存在も安土桃山時代の美を語る上では不可欠なもの。 フランシスコ・ザビエルによるキリスト教の布教、ポルトガル船やスペイン船の往来によって盛んになった海外との文化・経済交流、そして鎖国体制の開始まで。西洋諸国との関係において、状況が激しく変化していったのがこの時期のことです。もちろん、美術の世界にも多大な影響がありました。 南蛮美術とは、そんな西洋との出会い、西洋への興味や憧れによって成立した美術作品を指します。         一際目を引いたのは《花鳥蒔絵螺鈿聖龕》。聖龕と書いて「せいがん」と読みます。聖龕はキリスト教の聖画を納めるもののことで、こちらは海外に輸出された南蛮美術の一つ。 屋根や枠など、正面から見える範囲にはびっしりと文様装飾が施されていますが、特に観音開きの扉を埋め尽くすように描かれた花鳥文様は、言葉をなくすほどの美しさがあります。中に入れられているテンペラ画と合わせて見どころの尽きない作品です。       ピックアップしたジャンル以外にも、《瓢花入 銘 顔回》や《黒楽茶碗 銘 禿》(いずれも前期展示)といった茶の湯の大成者・千利休ゆかりのやきもの。段や筋を重視するデザインから、徐々に絵画的なデザインへと流行が変化していく過渡期の意匠が見られる衣服《小袖 染分綸子地小手毬松楓模様》(全期展示)などなど。 見どころがありすぎて、瞬く間に時間が過ぎ去ってしまいました。           充実のミュージアムグッズ   帰路につく前に、ぜひミュージアムグッズのコーナーもチェックしてみてください。出展作品をモチーフにしたインテリア雑貨やTシャツ、日用品など幅広いアイテムが揃っていました。             特別展「桃山―天下人の100年」の開催は11月29日(日)まで。 新型コロナウィルス感染対策により、完全な事前予約・時間指定制となっていますのでご注意ください。 全国から名だたる逸品が集まった貴重な展覧会。芸術の秋に、ぜひ足を運んでみてくださいね。       開催概要 ※完全事前予約制・時間指定制 展覧会名 特別展「桃山―天下人の100年」 会期

Held until 10/25! “Tokyo University of the Arts Collection Exhibition 2020-Chronicle of the Arts” coverage report

I went to the "Gaidai Collection Exhibition 2020-Chronicle" which is being held at the University Art Museum, Tokyo University of the Arts in Ueno, Tokyo from September 26, 2020! Have you all been there yet? In this article, we will report on the contents and highlights of this exhibition. What was particularly wonderful was the self-portraits of the former students, which were lined up all around the exhibition room, and more than 100 of them! Those who were active in the art world in later years, those who died at a young age despite their talent. It was a very spectacular exhibition where you can compare and enjoy the self-portraits

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